
冬の北海道、防寒対策はどのくらい必要?

かなり寒いですが室内は暑いので注意が必要
北海道在住50年以上なので、こちらの寒さは当然熟知しています。また、多いときは月に1度くらいのペースで全国各地を旅行(主に推し活の遠征)をしていたので、旅行者の気持ちもよくわかります。そんな私の経験を生かして、北海道旅行におすすめの持ち物とシーン別のあったら便利な持ち物を紹介します。せっかくの北海道旅行、失敗したくないですよね。
冬の北海道に必要な持ち物

滑らない靴
冬の北海道に滑らない靴は絶対に必要です!「街の中しか歩かないから平気よ」とか言って靴底がツルツルのパンプスなんかで雪道を歩いたら死にます。北海道民が冬用の靴底で歩いても毎年何十人もの人が滑って転んで救急車で運ばれます。
靴底用の滑り止めも売っていますが、スパイクだと地下街などを歩くと床を傷つけてしまいますし、カチャカチャと結構な音がするので周りから視線を集めてしまいます。ゴムの簡易なものだと外れやすいようで、雪道に落ちているのをときどき見かけます。北海道に到着してから時間的に余裕があるなら、手持ちのブーツに冬用の靴底を付けるのがおすすめです。札幌市内中心部には対応できるお店はたくさんあります。ただ、1足4,000〜5,000円かかってしまうのと、時間も30分〜1時間ほどその場で待つことになります。

そんな時間がない場合はどうすれば?

スノーブーツを買って履いてくるのがおすすめです
最近は全国の広い範囲で雪が降ったりしているので、そのとき用に一足用意するのはいかがでしょうか。雪道は本当に滑るので、靴だけは雪道用にしたほうがいいです。転んでケガをしてしまっては、せっかくの北海道旅行も台無しになってしまいますし…。
アウトドアを楽しむ方やどうせなら品質の良いものが欲しい、またはコーディネートが決まるおしゃれなスノーブーツが欲しいという方はコロンビアの「サップランド」がおすすめ!レビュー記事「サップランドって本当に滑らない?氷上イベントで確かめたレビューと口コミ」もよろしければご覧ください。
かさばらないアウター
真冬の北海道は札幌でもマイナス10度近くまで下がる日があるので、防寒対策は万全にしたいところ。アウトドアメーカーなどの本格的なダウンコートが一番暖かいですが、かなり高価なので北海道旅行でしか着る機会がないのであればもったいないですよね。
だからと言ってあったかインナーを重ね着したりするのはおすすめしません。なぜなら冬の北海道の室内はどこも暑いくらい暖房が効いているから!北海道民の私はそれに慣れているので、関東や関西に冬に旅行すると、ホテルや飲食店の中で凍えます。室内で汗をかいて氷点下の外に出るとかなり冷えてしまい、逆に風邪を引く原因になったりします。

どうすればいいの?寒いの嫌いなんだけど

おすすめは安価なインナーダウンを持参
いつも着ている冬用のアウターの中にインナーダウンを着るとずいぶん暖かいです。小さく折り畳んでもシワにならないですし、そもそもアウターの中に着るのでシワになっても構わないですよね。
発熱しないインナー
長時間外にいる場合は発熱インナーはあったほうが良いですが、室内がメインの場合は必要ありません。逆に暑くて汗をかいてしまい、外に出て冷えて風邪を引くということになりかねません。でも、インナーシャツを何も着ないのは寒いので、コットンのインナーがおすすめ。

ヒー○テックは痒くなるので、肌にやさしいインナーを愛用中
ボトムスのインナー
室内が暑いとはいえ、外の寒さは尋常じゃないので、ボトムスのインナーもあったほうがいいです。ロングスカートの場合は80デニールのタイツを履けば十分ですが、ワイドパンツなどゆとりのあるパンツの場合は、ボトムスもインナーがあったほうがいいです。個人的にパンツの中にタイツを履いた感触が苦手なので、肌に優しいボトムスインナーを愛用しています。

5分丈のインナーとハイソックスが定番の防寒対策
旅行シーン・目的別の注意点

レンタカーでドライブ
レンタカー会社が車内を暖めておいてくれるとは思いますが、冬の車のハンドルはけっこう冷たいです。しかし毛糸の手袋だとハンドルが滑って危ないので、滑らないレザーの手袋があると安心です。

街を歩くときもレザーのほうが暖かいです
公共交通機関(観光バス・JR・地下鉄)
最近の地下鉄は換気のため窓が少し開いており少々寒いのですが、長時間乗ることはないでしょうしアウターを着ているので、私としてはちょうどいいくらい。それよりJRがけっこう暑い。朝のうちは車内が暖まりきってないのでそうでもないですが、午後以降はけっこう暖まってるので、早歩きしたあとに乗ったりすると暑くてたまらんです。
観光バスで注意したいのは乗り物酔いですね。暖房が効いて車内が暑くなると普段より乗り物酔いしやすくなるので、対策はしておいたほうがいいです。
薬を飲むほどではない、薬はあまり飲みたくないという方は、アロマオイルを数滴垂らしたコットンをジップロックなどに入れて持ち歩くのがおすすめ。香りは好みもありますが、私はユーカリ・グロブルスやティートゥリーを持ち歩いており、「良いそうだな」ってときに香りを嗅いでしのげたことが何度もあります。

アロマ初心者さんはペパーミントなどが馴染みやすいです
スポーツ観戦・コンサート
冬の北海道の室内は暑いくらい暖房が効いている場所が多いですが、札幌ドームとセキスイハイムアリーナはそれほど暖かくありません。
札幌ドーム
札幌ドームに暖房はありますが、広すぎて暖房だけではそれほど暖かくない。しかし満員になるようなコンサートの場合、人の熱気で暑くなるので厚着しすぎは危険です。
セキスイハイムアリーナ
セキスイハイムアリーナはスケート場ですので、こちらは暖房がありません。スケート観戦はもちろん寒いですが、アイスリンクのないコンサートのときもけっこう寒いので、防寒対策が必要です。
きたえーる
きたえーるは暖房も効いており、会場もそれほど大きくないので、札幌の通常の施設と同じく暖かいです。地下鉄駅からも直結なので、地下鉄直結のホテルに宿泊して、きたえーる以外どこにも行かないのであれば、冬用の靴がなくても大丈夫かもしれません。
冬の北海道旅行で「あったらいいな」の持ち物

背負えるキャリーバッグ(キャリーケース)
いわゆる「コロコロバッグ」ですが、雪道はタイヤがうまく回りません。転がすというより引きずることになってしまうので、じつに運びにくいです。なので、キャリーバッグ(キャリーケース)はリュックのように背負えるタイプがおすすめです。

機内に持ち込めるサイズがおすすめです
折り畳み傘
北海道民は雪が降っても傘をささない人が多いですが、それはフード付きのアウターで対応しているから。フードがついてないアウターの場合は傘はあったほうがいいです。道民でも傘をさす人けっこういますしね。ただ、外をあまり歩かない人はなくても大丈夫です。真冬の北海道の雪はサラサラしているので、多少頭に積もっても建物に入る前にはらえばほとんど落とせます。もし旅行時期が11月とか3月だったら、この時期の雪は湿っているので傘はあったほうがいいですね。

私が愛用しているのは「モンベル」。とても軽くて丈夫です。
保温機能付き水筒
街の中を出歩く場合は必要ないですが、観光バスやレンタカーで出かけるときはあったほうがいいです。ホテルで温かいお茶を入れてでかけると、いいですよね。暑がりさんは冷たい飲み物を入れてもいいかも。

保温性で選ぶならなんといってもサーモス!
基本的な持ち物
- 現金
- クレジットカード
- スマホ・充電器
- 保険証
- 運転するなら免許証(ETCカード)
- 旅行関連のクーポン
- 着替え
- 化粧品
- アメニティー(ホテルにあるものを使わない人)
- メガネ・コンタクト用品
- ハンカチ・ティッシュ
- 除菌シートやスプレー
- マスク
- ヘアスタイリング関連
まとめ:冬の北海道旅行の持ち物
冬の北海道、外は極寒だけど建物内は暖房がかなり効いているので、インナーで防寒しすぎると室内で暑いことがあるので注意。ただ、靴だけは滑りにくい靴底を用意するのが必須です。
- 雪道でも滑らない靴(スノーブーツなど)を用意
- インナーダウンで手持ちのアウターの防寒力を高める
- 発熱インナーではなく普通のインナーで防寒
- キャリーバッグは雪道では転がせないので背負えるものがおすすめ
準備を万全にして、北海道ならではの寒さや雪もぜひ楽しんでくださいね!

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