白髪は気持ち悪い?「染めない自由」を阻む固定概念に負けたくない。

グレイヘア

50歳で白髪染めをやめてグレイヘアにした私。接客業ではないものの、打ち合わせなどで社外のお客様とお会いすることはよくあります。しかし「白髪は黒く染めましょう」なんて規則は会社にはありません。業種的には服装やヘアスタイルに寛容な風土なので、その点は好きなスタイルで仕事ができるのでありがたいと思っています。

しかし、接客業など会社の規則で白髪を染めなければならない職場があると聞いて驚いています。言われてみれば百貨店の店員さんは50代でも60代でもみんな黒々と染めている。

全員が白髪のない体質?いやいや、そんなわけないですよね。

「染めない自由」を選択できない仕事があるというのは悲しいと思いますし、そもそも接客業だとなぜ白髪を染めなければならないのでしょうか。

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だらしない印象は、白髪のせいじゃない。

接客業をイメージした女性のイラスト

「白髪を放置することはお客様に失礼」、これが会社側の言い分らしいです。しかし、グレイヘアの私からすると、白髪が失礼だなんて逆に失礼ね!という気持ちになります。たぶん、染めた髪の毛の根本だけが白髪になっている状態を「だらしない」と判断して「染めろ」ということになってるように思うのですが、実際のところどうなんでしょうか?

私は百貨店などで買い物をする際、販売員さんの接客態度は購買意欲にかなり大きく影響します。買おうと思っていたモノでも、販売員さんの態度が悪いと買うのをやめることもありますし、逆に迷っていたモノでも販売員さんが気持ちの良い接客だったら買ってしまうことも多々あります。

その販売員さんが白髪か白髪じゃないかが影響することは、どう考えてもないと思うんですよね。たとえ根本だけが白髪の状態だったとしても、イコール「だらしない印象」にはならないです。「だらしない印象」というのは、姿勢や表情、話し方や話す内容など、さまざまなことが影響して総合的に決まるものだと思うのです。

白髪の店員を辞めさせろと言ったクレーマーの話し

理不尽なクレーマーをイメージした写真

白髪について検索していたら、スーパーで客から「あの白髪の店員はなんだ!だらしない!ちゃんと染めさせろ!」というクレームが入り、お店側がスタッフに白髪を染めるよう注意したという話を見かけました。

そんなクレームを言ってくる客には当然呆れましたが、そのクレームを受け入れる店側も店側です。

じゃあ「あの不細工の店員はなんだ!気持ち悪い!」ってクレームが入ったら店員に整形手術させるのかって話し。

「髪は体質の問題ですし、本人は清潔にしており(と仮定します)だらしないわけではございません」って言ってあげられなかったのだろうか…。

また、もしかしたら白髪だからという理由だけでクレームが入ったわけではなく、たとえばボサボサに伸びた白髪ヘアーをきちんと束ねたり整えたりもせず、制服の着方もだらしなく、おまけに態度も無愛想で感じが悪かったのではないかな…と、想像したりもします。

もし白髪ヘアーだったとしても、きちんとカットされ、手入れが行き届いた髪型で、服装も清潔感があり、明るい笑顔でハキハキと接客してくれた店員にこんなクレームがくるでしょうか?

このクレーマーは年配の男性だったようですが、この世代の方々は特に「白髪は染めるべきもの」「特に女性は」という固定概念が強いかもしれませんね。そういう人たちの考え方を変えるのは難しいですが、そんな古い固定概念に私たちが縛られる必要性はまったくないですよね。

お店側もサービス向上を目指すなら、そんな古い考え方の一部のクレーマーに振り回されず、本質的なことは何か気が付いてほしいもののです。そして働く側の個性を尊重して生き生きお仕事できる環境になるといいですね。

じつは身近にいた「白髪は老ける」の呪いをかける存在

業務上の縛りもなく、迷いに迷ってグレイヘアへの移行を決断するも、その決断を鈍らせる存在のひとつ、それは行きつけサロンの美容師です。

美容室にいるグレイヘアの女性

こちらのYouTubeでも話されていますが、ほとんどの美容師が「白髪染めをやめる」と言うと反対します。

YouTube【暴露します】美容師がグレイヘアをすすめない本当の理由

反対する理由として挙げられているのはこの3つ
1.世間一般の人と同様グレイヘアは老けると思い込んでいる
2.美容師自身がグレイヘア移行の技術・知識がない
3.白髪染めの料金がもらえなくなる

1.世間一般の人と同様グレイヘアは老けると思い込んでいる

これは私の美容師さん(30代前半の女性)もそうでした。

ただ、私はすでにサロンでカラーリングをしておらず、自宅でカラートリートメントをしていたため、白髪染めサロンの売上減少にはつながらない。それもあってか強い反対ではありませんでしたが、せっかく決意したのに怪訝な顔をされて、多少は傷つきました。「ここにも味方はいないのか…」と。

2.美容師自身がグレイヘア移行の技術・知識がない

たしかに自分の知らない分野をお願いされても困りますよね。たとえば、手術の好きなお医者さんに「温存治療を」と言ったら反対されたりってことありますもんね。ちょっと大げさなたとえになりましたが、グレイヘア移行に詳しい美容師さんがまだまだ少ないのが現実ですね。

3.白髪染めの料金がもらえなくなる

これは以前から思ってました。そらそうですよね。カット&カラーの料金と、カットのみの料金じゃぜんぜんちがいますもんね。ただ、グレイヘアにしてから私はかなりまめにカットに通っているので、それほど大きく美容室代は変わらないのにな〜と思ったり。でも客単価としてはかなり下がるのはやっぱり痛手なのかな。

サロンもそうですが、それより影響が大きいと私が思うのは、カラー剤メーカーの圧力!世の中、白髪染めをする人がいなくなって一番困るのはカラー剤の会社。白髪染め剤のコマーシャル、かなりの頻度でやってません?

それはつまり、多くの番組のスポンサーになってるってこと。だからネット上ではこれだけグレイヘアの特集などが組まれているにも関わらず、テレビではほとんど見かけないグレーヘアの特集。これってスポンサーが絡んでるからだと思うんですよね。

体に悪いとされる白砂糖の恐怖をテレビでやらないのも、ほとんどの番組に大手お菓子メーカーのスポンサーが付いてるからだと思うのです。

話がそれましたね。気になる方は「白砂糖 危険」などで検索してみてください。

このように「グレイヘアにしようと思ったけど、美容師さんに反対されてやめた」という人も少なからずいるのではないでしょうか。そんな方は、グレイヘアを応援しているサロンを探してみてください。日本グレイヘア協会のホームページでもグレイヘアをサポートしてくれるサロンを紹介しています。ただ、数はかなり少ないので、現在の通っているサロンの美容師さんが反対しても、上記のような理由からだということを念頭におけば、自身の気持ちを優先することができるのではないでしょうか。

私の場合、白髪染めをやめたあとしばらくカラートリートメントで白髪を隠しており、その間に髪の毛全体がカラートリートメンで弱く染まった白髪になってました。そこからグレイヘアに移行したので、頭がプリン状態にならず、わりとスムーズに移行できましたので、手段のひとつとして検討してみてください。

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先ほど紹介したYouTube動画では、対処方法などもお話しされているのでそちらも参考にしてみてください。

まとめ

「白髪は気持ち悪い」「白髪は汚い」「だらしない」などは、「白髪は染めるべき」という古い固定概念を持っている方の勝手な印象です。

染めるのをやめたい、ありのままの自分でいたいと思うのなら、そんな古い考えに押しつぶされるのってつまらなくないですか?

染めたい人は染めればいいけど、染めない自由を否定していい理由など何ひとつありません。

多様性が認められる社会の広がりは加速しています。その流れに乗って「なりたい自分」に一歩進んでみませんか。

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